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メスバウアー分光装置

57Feメスバウアー分光分析リーフレット (2026/5/7版)

原理

メスバウアー効果とは、固体中の原子核が反跳に伴うエネルギーの損失なしにγ線を放出・吸収する現象を称します。この効果は特定の原子について観測されますが、応用加速器部門では、鉄原子(57Fe)についての測定が可能です。計測は、γ線源(Source)である57Coを数mm/s程度で振動させることによりドップラー効果でγ線のエネルギーを微小に変化させ、試料(Absorber)に照射して行います。
透過型測定では、試料を透過したγ線を計数して試料内原子の電子状態を反映した吸収スペクトルを得ます。
またγ線を吸収した原子核は、脱励起時にγ線とともに内部転換電子も放出します。この電子を計数する手法(CEMS)で基板上の薄膜など、γ線が透過しない試料の表面の計測が可能です。

特徴(測定でわかること)

  • 化合物、酸化物内の鉄原子の価数状態、四重極相互作用
  • 物質の磁性状態(常磁性、強磁性など磁気秩序)

測定条件
透過法

  • 測定温度 室温、3K~300K(冷凍機使用)、300K~500K
  • 測定磁場 1.5kOe(室温)、50kOe(3K-300K、超伝導磁石使用、休止中)
  • 測定できる試料形状 粉末、薄帯

内部転換電子法(CEMS)

  • 測定温度 室温のみ
  • 測定深さ 100 nm程度

共用事業で外部ユーザーを受け付けています。
利用方法や利用料金などは「学外の方の利用」をご覧ください。
測定について試料などに制限がある場合があるので担当者と相談してください。